日常と非日常 〜チェルシーvユナイテッド〜
タイトルにこめた文言は昨日1日で感じた、Jリーグとプレミアリーグの大きな違いでした。
欧州サッカー2回目でしたが、以前はJリーグをそこまで観ていなかったので比較が難しかったのですが、現在Jリーグもたくさん観戦しているので、思ったことを綴れると思います。
【ぬのが感じた違い】
・平日20時キックオフで超満員。
ビッグマッチであるとは言え、4万人規模を軽く満員にできる人気スポーツ
・サポーター熱のレベルが違う。
熱い思いを出しすぎて喧嘩騒ぎを起こした人がたくさんおりました。逮捕者3人いました。笑
・男女比率が9:1
Jリーグと違うのはここが1番大きいですね。
彼女と行きたいですか?って聞かれたら間違いなくNOと答えますね。笑
Jリーグにおける女性ファンの位置付けと、プレミアリーグにおける女性ファンの位置付けは大きく違ったものと感じました。
上記のように少し危険性を含んでいるので、女性の観客数が少ないのかな?
・チャントの嵐
日本は尊重という面が強い国ですが、欧州はもう気に食わないことがあれば、ガンガン煽りチャントを繰り出してきます。これもこれで面白い。
ってことでブログを続けます。
3泊5日でイギリスのロンドンに旅行に来ております。目的はプレミアリーグを観戦するというのが大きな目的でありました。
チェルシーの本拠地である「Stamford Bridge」はDistrict線の「fulham broadway」駅から徒歩1.2分で着きます。
マッチデーということで3時間前ながら、最寄りの駅からDistrict線がハンパない混み具合でした…
そんなこんなで、スタジアムに到着です!
日本のように手荷物検査ゲートのようなものがあるのではなく、簡易的な台の前に警備員が待ち受けてるようなイメージです。
まず最初に感じたことは警備員の数が尋常ではない。入口だけで100人以上はいたかと思います。日本では考えられない光景をまず見せられました。
手荷物検査が終わったらまず、グッズを爆買い!ユニフォームは持っていたので今シーズンのを買うかどうか悩んだ末に買いませんでした。その他の小物関係だけで1万超えしてしまいました😅
そしてスタジアムに入場!
とりあえず全てにおいて入口が狭いというのがヨーロッパのスタジアムの特徴なのでしょうか。入場ゲートも小さいし、座席に入るためのゲートも小さいので人が基本的にごった返しになります。笑
アルコール類は座席に持っていくことは禁止されているので、基本的に中で飲むようになっております。私はブリッジバーガーというものを食しました。
そして試合開始です!
いつもDAZNで聴いていた入場音楽も聴けました!
試合は0-2で完敗でした。
VARに苦しめられた試合でした。悔しいので、来シーズン行く計画を今から立てます!
試合中も喧嘩が起きて、退場になってた人もいたり、試合後なぜか捕まっている人が2名いたりとJリーグとは少し違った雰囲気を持っていました。これもこれで新鮮で楽しかったです。
写真撮ろうと思ったのですが、殺伐としてたので断念しました。
是非、皆様もプレミアリーグ一度でいいので行ってみてはいかがでしょうか?
トッテナム・ホットスパースタジアム ツアー
こんにちは!
15日土曜日からロンドンに来ております。もちろん、理由はひとつ!チェルシーvsユナイテッドの試合を観戦するためにです。
昨年完成したトッテナム・ホットスパースタジアムのスタジアムツアーに参加してまいりましたので、その概要についてお話をできたらと思います。
まず、参加方法!
https://experience.tottenhamhotspur.com/booking/guided-spurs-stadium-tours.htm?firstAvailable=true
上記のURLから申し込みが可能でございます。英語力がそこまでない私でも予約ができたので、皆様もできると思います。
そして、現地へ。
ネット記事の多くは地下鉄「seven sisters」駅から徒歩30分かまたはバスとの記事が散見されますが、overgroundを利用し、「white hart lane」駅から徒歩5分ほどで向かうことができます。
【アクセス方法】
overground線「Liverpool street」駅から約25分程度で「white hart lane」駅に到着します。
駅の外観はこんな感じです。
周りは住宅街でございます。
駅を出てまっすぐ5分程度でスタジアムに到着です!
そしてスタジアムツアーへ!
まずは手荷物検査です。
そのあとはこの矢印の方向に従っていくと、
スタジアムツアーの受付があります。
受付を終えると、参加証が渡されます。
最終的にこれは貰えます😁
あとは、グッズストアをみたり、動画を観て、時間になるまで待ちます。
かなり広いです!
スパーズサポの方は楽しい時間だと思います。2020年2月時点の1番人気はダントツでソン・フンミンとお店の方が言っておりました。
ユニフォームの展示数が圧倒的でしたね。笑
そして、スタジアムツアースタートです。
担当してくれた人は金髪の30代くらいのお兄さん。非常に面白かったですよ。笑
まずはVIP席へと繋がる入口。
1番下はタイムカプセルらしいです。
私のリスニング力では話の内容が全て聞き取れず…
そのあとは上に登り、食事するスペースへ。
こっからの景色はこんな感じです。
VIPなスパーズサポは購入をおすすめします。
次はここ!
モニターは全てLG電子を使用してるとのこと。
韓国企業がスパーズへ手厚い出資をしてるのですね。
次はアウェイの控え室
次はホーム控え室
そしてピッチへ
圧倒されました。
国立の半分の建設費だそうですよ。
次は記者会見室
最後は、日本から遥々きてくれてありがとうとみんなの前で挨拶してくださりと、非常に充実しておりました。
時間としては約1時間45分を見込んだ方がいいかと思われます。値段も4300円と他のスタジアムツアーに比べると割高ですが、新しく充実した内容でしたので文句なしです。
帰路はスタジアムの最寄のバス停からkingcross駅へ帰宅しました。朝からほとんど動きっぱなしでしたので、40分近く爆睡できたので良かったです。
新しいスタジアムで魅力が詰まっていると思います。イギリスに来た際は、ファンなど関係なく純粋に行ってみたら面白いと思います。
ちなみにですが、有名な魔法ビールはマッチデーのみらしいので、スタジアムツアーついでに飲もうと思っている方気をつけてください!
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5044352
明日はスタンフォードブリッジで、ユナイテッドとの大一番です。日中はウェンブリースタジアムに行けたら、行きたいと思います👏
ちばぎんカップ2020@フクダ電子アリーナ
今年で25回目と四半世紀の間、千葉県民に愛されてきた千葉ダービー!!柏レイソルの15勝、ジェフの9勝で迎えた25回目の勝負の行方はいかに!?
試合については多くの方が詳細な情報を
発信していただいているので、本日はその他のところを紹介したく思います。
「ちばぎんカップマルシェ」って銘打って、28の店舗が会場に出店し、サービスを展開していただきました。食いしん坊のぬのは一目散にその場所に行こうと考えました。
そして、当日スタジアムに行ったら、なんとも分かりにくい…ここでちばぎんカップマルシェがやってますよ!!って認識できるような看板すらなく、スタジアム脇で販売しておりました。場所は把握していたので、すぐわかりましたが、事前にその情報を知らなかったら気付かずに中のコンコースでご飯買って試合観戦していたかも…
あと場所ですが、あんな狭いところでやらないで、どでかい敷地が正面にあるので、そこで広々と使ってやればいいんじゃないかな?って思いました。(電源の問題、消防との兼ね合いとかの事情があるならすみません)
ディスるのはこれくらいにし、買ったお店の紹介です!
私と一緒にお供した人はまず肉巻きご飯を購入しておりました!ごめんなさい、お店の名前を把握しそこねました😭😭
そのあと、私は「はまだ食品」さんの竹岡式ラーメンをいただきました。想定以上の来場だったのか、試合開始1時間前に購入した私が最後で、チャーシュー切れになってしまいました。
おばちゃんが最後細切れチャーシューみたいなったから100円返すねって言って500円でいただきました。
味は普通に美味しかったので、もう少し早く並べばよかった。というかもっとチャーシュー用意してくれよ!っていう感じですかね笑
このあとは試合開始までゆっくり待機!
バックスタンドで試合を観戦するのは初!
なかなか前の方の席だったので新鮮でした!
(普段は高校サッカーでメインが中心のため)
試合は戦術オルンガとクリスの個人技で2-0で勝利しました!多くの柏サポは満足していたようですが、内容的には厳しいかと個人的には感じました。特に右サイドの連携がひどく、高橋はもう少し前への意識が欲しいかなぁ。その他諸々です。
最後、中村航輔が負傷退場したのが不安材料。キム・スンギュがこのようなカタチで柏レイソルデビュー戦を飾りました。再来週の開幕戦はどのような布陣か楽しみです。
2020シーズン最高な年だったと言えるような1年になることを期待しております。
来週からロンドンへ行ってきます。
チェルシーvsユナイテッド戦を観戦予定です。しっかりこの目に焼き付けてきたいと思います!
~足りない何か~ 【高校サッカー新人戦千葉県大会 千葉日vs幕張総合】
千葉日 0-1 幕張総合
グルメ情報は即更新しましたが、肝心な試合の方が遅れてしまいました。
今年の新人戦については、観戦2試合目です。この試合の前の週の千葉日vs国分を観戦した上での今回の試合でした。前の試合については、以下写真の通りで、悪天候でドロドロのピッチの中、選手たちは必死に原始の闘いを頑張っておりました!
そして、国分高校を下した千葉日と幕張総合の闘いで、勝者は(順当にいけば)習志野高校と対戦する権利を得ます(しかも会場は習志野高校)。なんとしてでも勝利して習志野高校への挑戦権及び関東大会出場権の獲得に向かっていきたいところでしょう。試合の流れとしては、DFラインからパスを繋いでサイドを崩しにかかる幕張総合とそのビルドアップに対して高い位置から連動したプレスを仕掛けて、相手ゴール付近から少ない手数で攻め立てる千葉日という構図でした。
千葉日のプレスがはまっていると幕張総合はボールを思い通りに前に運べず・・・。しかし、千葉日のプレスが少しでも遅れて外れると、そのミスを突いて決定機を幕張総合が作っていました。プレスがうまくはまらなかった際に千葉日CB(キャプテン)が「ずれてんぞ~」と声を出しているところを見ると、国分戦からの一週間は取りどころを意識したトレーニングをしていたのでしょうか。千葉日はとにかくサイドを変えられないようにプレスをかけていました。トレーニングの成果が出ていたのかプレスは80分を通してほとんど機能していました。しかし、取り返したあとのプレーに物足りなさを感じてしまいました。もちろん少ない手数でショートカウンターをするのは良いのですが、3人目の動き等が少なくて、連動していた守備とは一転、攻撃においては連動性が少ないように感じました。
前半に惜しいロングシュートなどはありましたが、ボールを奪っている回数に対して決定機が少ない千葉日と攻撃がはまった回数は少ないものの、はまった時はほぼ相手ゴール前まで迫っていた幕張総合の試合は前後半とおして攻守の入れ替わりも激しく見ごたえがある試合でした。結末としては後半の終盤にペナルティエリア左横で獲得したFKを幕張総合が、最後は混戦の中から押し込み勝ち越し弾で勝利です!!
千葉日としてはイメージどおりに試合が運んでいただけにもったいない敗戦となりました。後半にベンチのスタッフ陣から「ショットガン」というワードが聞こえたので、何か秘策があった模様ですが、それが発揮出来なかったのが残念です。守備においては連動したプレス及び個々の球際等、新人戦の段階でかなり良かったので、今後は次年度のリーグ戦及びインターハイ予選に向けて、守備並みの連動した攻撃力を身に付けてほしいと感じました。
ぬの@伝統グルメ情報in東松戸
選手権という冬の風物詩が終わり、
すべての高校が新チームへと移行しました。
そんな新チームの実力を新年早々に試すこととなる新人戦が始まっております。
本日は市立松戸高校に行き、
幕張総合vs千葉日の試合を観戦してまいりました。観戦記については改めて書くとして、今回は市立松戸が位置する東松戸駅周辺のグルメ情報をみなさまと共有させていただきたく思います。
本日昼食に伺ったお店は
「らぁめん もののこころ」
東松戸駅から徒歩1分の場所に位置しており、鳥貴族などと同じビルに入ってあるので、わかりやすいと思います。
試合が終わり、伺った時間が13:50で
ランチタイムのラストが14:00だったので
ギリギリセーフ!!
私が行った時は、ラストオーダーギリギリながら、5組ほど外で待っておりました。
その間色々写真を撮っておきました。
待つこと15分!中に入ることができました。
中の様子はラーメン屋っていう感じではなく
意外とカジュアルなイメージ。
メニューはこちら。
鶏白湯らーめんと馬トロめしを注文しようと思いましたが、ごはんが品切れとのことでした。
行く際は早めの時間に行くといいかもしれません。
諦めて、餃子を注文しました。
ちなみに、近くのコインパーキングに車を停めるとトッピングが一つ無料でできます。
鶏白湯らーめんと餃子です。
鶏白湯はスープを全部飲んでしまうくらい
美味しいです。クセになるっていう感じですかね。
座席もカウンターが10席弱、4人テーブル席が4つか5つあったかと思います。家族連れでも、女性1人でも中に入れる雰囲気なので、試合観戦や東松戸に行った際は是非行ってみてください。
~エゴイズムの適量とは~ 【高校サッカー選手権大会準決勝 帝京長岡vs青森山田、静岡学園vs矢板中央】
最初に断りをいれますが、今回は「エゴイズム」という言葉をネガティブな意味では使いません(笑)1試合目をメインにそれぞれの各試合の選手を1名ずつ取り上げて書いていきたいと思います。
まず1試合目ですが、ゲーム内容としては90分通して、帝京長岡がボールを保持して巧みなパスワークで攻め、対して青森山田が素早いプレスでボールを奪って、相手の隙を狙いサイドから得点を伺うというものでした。恥ずかしながら帝京長岡の試合はあまり観たことはなかったのですが、アップの時点でパススピードが速い印象でした。
前半開始10分ほどは帝京長岡が連動した細かいパスワークで何度も決定機を生み出しました。青森山田は出鼻をくじかれたのかかなりあたふたしているように見えました。このまま帝京長岡が攻め続けると思われましたが、そこはやはり高円宮王者でした。右サイドの連携からサイドを崩して、その折り返しを9番田中(翔)がヘディングでゴール!この試合初といっていいくらいの決定機で、まさに試合巧者と言わんばかりの流れでした。
しかし、そこからは帝京長岡のギアがさらに入り、パスワークと個人技で何度も何度も青森山田ゴールに迫ります。特に右サイド7番田中(克)はミドルサードからアタッキングサード全てに顔を出して組み立て、仕掛けと攻撃の全てに質を提供していました。しかし、観戦されてた方はご存じだと思いますが、いかんせんシュートが枠に入りません。入っても青森山田のGKのセーブやDFによりゴールの外へ掻き出されます。そんな感じで前半終了しました。
後半に入っても流れは変わらないかと思われましたが、またしても青森山田の試合巧者というか、ほんとに憎いくらい素晴らしい時間帯に追加点を上げます。再び右サイドからの折り返しを1年生・7番松木がダイレクトシュートで見事な追加点です。後半開始早々に2-0としたことにより青森山田イレブンはいくらか冷静になり、帝京長岡に崩されつつも最後のところで確実にボールをはじき出していました。帝京長岡は引き続き7番田中(克)を中心に相手DFを揺さぶりにかかります。しかし、ゴールをこじ開けることは出来ません。ようやく後半終盤に7番田中(克)の中盤からの独走ドリブルで青森山田DF陣を1人で崩し切り追加点!個人技が光るゴールでした。しかし、追加点を上げることは出来ずにそのまま試合終了で青森山田が決勝戦へ進出しました。
試合を通してチームのパスワークで攻め続けていた帝京長岡の唯一の得点は、皮肉にもエゴイズムが前面に出されたドリブルによるゴールでした。ただ、個人的にはほんとに帝京長岡が魅せてくれたサッカーには驚かされたので、今後も注目していきたいと思います。
続きまして2試合目はかなり省略した内容になりますが、完全なハーフコートゲームでした。終始ボールを持ちセカンドボールを拾い攻め続ける静岡学園に対して、矢板中央は中央に人を固めてゴール前ではじき返して、数少ないカウンターを狙うというものでした。静岡学園は帝京長岡のようにチームで連携するというよりは、圧倒的なエゴイズムを生かすサッカーを展開していました。圧倒的なエゴイズムとは言うまでもなく10番松村(鹿島内定)です。
しかし、ひたすら粘り強い守備をする矢板中央に対して、松村の個人技でもなかなかゴールまでたどり着けません。ようやく後半ロスタイムにペナルティエリア内で仕掛けた松村が倒され獲得したPKを松村本人が決めて先制点!そしてそのまま試合終了で静岡学園が決勝戦へ進出しました。
さて、ここでタイトルの内容に触れていきますが、世間一般(会社等)では、エゴを出しすぎるのは『悪』という認識かと思われます。しかし、サッカーというスポーツにおいては時と場合によります。
1試合目を観てて感じたのは、帝京長岡7番田中(克)はあれほどの技術を持っていながら、なぜもう少し自分で仕掛けないのだろうと言うことでした。後半はとくにそうでしたが、青森山田も相手がパスで崩しきることにこだわっているのを読み切り、その最後の崩しのパスを常に狙っていました。だからこそ、ゴールギリギリで防ぎきっていました。パスが来ると分かっていれば、DFも守りやすいのは言うまでもないと思います。だからこそ、7番田中(克)のゴールの時は、青森山田もラストパスを警戒しすぎて、あそこまで簡単に突破を許してしまったのだと思います。(もちろん選手の技術あってこそです)
対して、静岡学園はチームとしての戦術がそうなのでしょうが、10番松村はあまりにもエゴイズムを出しすぎるプレーが多かったように思います。だからこそ、矢板中央もその突破を阻止することに全力を注げました。(それでも最後こじ開けた技術は素晴らしいです)
パスを出すからもしれないから、ドリブルが活きる!ドリブルをするかもしれないから、パスが活きる!ようは完全にSLAM DUNKの山王戦の流川ってことですね(ご存じない方申し訳ありません笑)
試合において、エゴイズムの適量を、自チーム及び相手チームの状況状態、時間帯等を考量して見定めていくことが大切なのかなと感じた2試合でした。直近の代表戦とかにおいても同様のことを感じます。
『One for all,All for one』という言葉で、日本という国は一人はみんなのためにというのは意識してますが、みんなは一人のためにという部分がないがしろにされている気がします。もっと、出せるところではエゴを出して良いのではないでしょうか?
PS 我が千葉県の高校においても、もう少しエゴを出せるようなサッカーを意識しても良いのかなと思いました。もちろん規律や約束事は大事ですが、それが創造することを妨げ、単発なサッカーになってしまっては元も子もないと思います。
~高校サッカー王国千葉の崩壊~ 【高校サッカー選手権大会2回戦 市立船橋vs日章学園】
一発目の投稿をこんな哀しい気持ちで書くことになるとは思いませんでした。
タイトルも大袈裟かもしれませんが、警報を鳴らすためにあえて言わせていただきます。このままでは千葉県は高校サッカー王国を返上しなければならないかもしれません。
現実を受け止めて振返りたいと思います。
両チームともに4-4-2のフォーメーション(2トップは若干縦関係)でしたが、市船は左SBの植松がベンチスタート。右SBの畑(湘南内定)との両翼が形成出来ないので、どのようなバランスを取るのか。もちろん10番鈴木(清水内定)にも注目です。
前半序盤は日章学園がボールを保持して攻めるなか、市船が好機を伺うという展開。日章学園が支配率で圧倒しているというわけではありませんが、効果的な攻撃を連発してシュートまで持っていく日章学園に対して、単発な攻撃に終わってしまう市船でした。
市船は基本的にDFから繋いでいく形でした。それに対して日章学園はすぐにCBにプレスに行くことはなく、狙いとしてはサイドに追い込むことでした。ハーフライン手前までボールが来ると日章学園はすかさず2トップが真ん中(市船ボランチ)を閉めて、SBに出させるように誘導します。SBにボールが出させると2トップはそのままCBへのパスコースを閉めつつプレスをして、それに連動して日章学園SHはボランチのコースを切ります。すると市船SBは出す場所がなく市船2トップの裏のスペースに出さざるをえず、ボールを失います。市船は、両SBが攻撃的で高い位置を取っているのでSHは中に絞っていることが多く、サイドでコンビネーションで崩すことが出来ていませんでした。また、市船ボランチも動いて間でもらう動きが少なく、前を向けるシーンでも向かずに下げてしまうシーンが多く、市船の攻めは終始停滞していた印象でした。
それに対して、日章学園は同じく中央を固めて守ってくる市船に対して、サイド→中央→サイドとパスを回して市船DF陣の隙間をみずから作り、攻めていきます。左サイド9番が起点となり、中央が空いたら中へ、中が混んできたらサイドへを繰り返して多様な攻めを繰り返していました。しかし、伝統の堅守を誇る市船を最後の決定機で防ぎます。
その流れで前半終了して後半へ。メンバー変更はありません。後半は前半と打って変わり市船ペースでした。
後半になると日章学園のプレスのバランスが若干崩れたこともあり、市船ボランチにボールが渡り、そこから配給されるようになりました。前半の課題であったボランチの動きも修正され、受ける動き、前を向く動きが出来ているようになってました。またSHがサイドで受けてそこからSBと連携して崩すシーンが見られました。ボールが回ることによって、右バック畑が敵陣深くまで駆け上がり、折り返すシーンが少なくとも5回以上はありましたが全て決めることは出来ません。
さらに後半終盤で左バックに植松が途中出場で入り、両サイドから攻める本来の形になりました。畑の仕掛けから相手のファールを誘い、日章学園に退場者が出るも、試合はそのままスコアレスで終了、延長戦はなくPK戦へ。日章学園はラストにキーパーを交代して備えていましたが、5人目までは危なげなく両チームとも決めました。サドンデスに突入して7人目で先行市船の選手がセーブされて、後攻日章学園の選手が決めて試合終了。市船は初戦敗退となりました。
守れているのに点が取れない。こんな試合を選手権ではいつも観てきました。「ちょっと横パス出せば逆サイドに展開出来るのに」「少し動けばボールもらえるのに」そんなシーンの後にはいつも前線にボールを蹴る千葉県代表の選手たち。なぜあえてそう括るかというと、昨年・一昨年と決勝まで上り詰めてる流経柏に対しても同じことを感じているからです。
千葉県の2強は選手権で圧倒的に攻められて、大差で負けた試合は少なくとも直近ではありません。しかし、攻撃で相手を圧倒して大勝した試合も同じくありません(スコアで多少の大差はあるものの、攻撃で圧倒してはいなかったと思います)。最激戦区千葉ではなんだかんだ現在でも圧倒的な地位を築いていますが(それでも今年度インターハイ日体柏の大金星も出てきました)、全国レベルになると圧倒出来ていない印象があります。守備に関しては間違いなくトップレベルにありますが、攻撃については他県も着実に質の高いものをしている中、それについていけてない気がします。どうすれば良いかについては、今後少しずつ考えていくとして、千葉県の高校はもっと攻撃にこだわったサッカー(日頃のトレーニング含め)を意識していかなければならないのではないでしょうか?
そのためにはまず千葉県でトップを走る市船と流経柏の2強にその姿を見せてもらいたいと思います。
最後になりますが、よく選手権開催前に各出版社様から発売される選手名鑑には毎年のように千葉県のページに『優勝候補』と書かれています。もうその言葉が恥ずかしくなるような結果にならないように今後とも見守っていきたいと思います。